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2009.11.30  『産みの苦しみ』

「芸術の秋」にはすでに遅いかも知れませんが、
絵画のお話からです・・・


 私の好きな画家にエゴン・シーレという人がいます。
100年近く前のウィーンで活動し、日本でも30年前くらいからそれなりに評価されるようになって来ました。
人となりは、なかなかエキセントリックでスキャンダラスな人物だったようです。

 この画家の筆致は独特で同時代のどの作風とも違っていました。
また、当時の象徴主義、表現主義などのいずれのスタイルにも属していません。

 そのデッサンのあたえる印象は、とても強烈です。
ミミズののたくったような、それでありながら鋭く確かな線で輪郭を描いています。
まるで今にも血が滲んできそうな切り傷のような痛々しいくらいに鋭いのです。
でも迷いなどない確かなで力強い描線なんです・・・。



 先日、休みの日にスケッチブックを開き絵を描こうとおもったのですが全く描けなかったことがありました。
あまりに紙に向かうのが久しぶりで、どこからどう手をつけていいのかがわからず戸惑ったのもあります。
失敗したらどうしよう、とかちょっとした不安もあったとおもいます。
(ミスったところでどうなるわけでもないのですが・・・)



 エゴン・シーレの引く線の一本一本はそんな“苦悩”や“心痛”を乗りこなした痕のようにおもいます。
何かをはじめて、やり抜くには“悩み”とか“不安”なんかをたくさん受け入れていかないといけないようです。
そうして、それが当たり前のように慣れて来た時にたしかな【自信】がうまれて【本物】になるのではないでしょうか。
『産みの苦しみ』という言葉もあります。
物を作り出したり、はじめて物事を始めるときには苦しみが伴い、しだいに当たり前のこととなっていきます。

 日常のなかでも、“新しいルール”や“慣れないやり方”などにぶつかるときがあります。
「そんなのムリ!」とか「めんどくさそう・・・」なんて考えているうちは、まだまだ・・・。
何度となくぶつかって、慣れてしまえばその頃にはきっと【本物】に一歩近づいているはず!!
 日々精進しないとなぁ、と感じる今日この頃です。。。。


                                                 営業部 浅海

投稿者 all-biz (22:07) | PermaLink